不動産鑑定評価基準を暗記できない
不動産鑑定士の試験において、不動産鑑定評価基準の暗記が合格のキーになることは、受験生なら誰もが知っています。ところが、
・何度も何度も繰り返し暗記をしたけど、覚えれなかった。
・覚えたつもりで模試を受けたけど、模試本番なったら思ったように書けなかった。
・模試ではそれなりに書けていたのに、8月本番の論文試験で書けなかった。
といったように、評価基準の暗記ができないということに加えて、アウトプット時に暗記した内容が出てこなかったという声がよく聞かれます。これを読まれている受験生のかたでも、思ったようにアウトプットができなかったという人も多いのではないでしょうか。
エビングハウスの忘却曲線
「エビングハウスの忘却曲線」というものをご存じでしょうか。
そもそも不動産鑑定士試験を受けようとする人のレベルを考えると、ほとんどの人が知っているかと思いますが、「エビングハウスの忘却曲線」とは、記憶の保持率を示したものです。
この保持率によると、覚えてから20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、1日後には74%を忘れてしまうというものです。
ただ、エビングハウスの忘却曲線は、無意味な単語を記憶した保持率データです。不動産鑑定評価基準のように、意味がある内容の記憶になると、忘却曲線の勾配がゆるやかになると考えられます。せっかく学術的な記憶保持率データがあるのなら、確実に活用していきたいですね。
ポイントは、本気で暗記してから1日目、7日目、1か月目に復習することです。
記憶の保持率がグッと低くなるタイミングを狙うと効率的です。
ちなみに、読み込みではなく、本気で暗記してください。例えば、正常価格の定義なら、1文字も間違わずに暗唱できるようになるまで覚えてからの復習タイミングになります。
暗記日記を作ってみる
「エビングハウスの忘却曲線」ぐらい知ってるよ!
知ってるけど、いつ暗記して、いつ復習するかの管理が面倒くさいんだよ!
と言われるも多いと思います。
気持ちは良くわかります。私もそうでした。。
特に、不動産鑑定評価基準のように、たくさん覚える箇所があると、暗記日付管理をしていくのが非常に面倒くさいです。完ぺきにこなすのは、正直無理でした。
そこで、簡単な管理方法として、暗記日記をおすすめします。
何も難しいことではありません。ただ、単に暗記した定義と日付を書いていくだけです。
それすら面倒な人は、手帳の日付のところに暗記した項目を書いていくだけでも良いです。
例えば、「5月19日 価格時点、正常価格、限定価格」と書くだけです。
そうすると、たまに手帳を見るときに、この暗記日記がカギになり、記憶の呼び起こしにつながります。この日付から、7日目、1か月目付近にあたることが分かったときには、意識して復習を進めることができます。
以下のタイトルでも書きましたが、最近の不動産鑑定士試験は、不動産鑑定評価基準を全て暗記しなくても合格できます。優先順位付けて基準を暗記して、効率的に試験対策を進めましょう。
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