独学で不動産鑑定士合格は可能か
独学で不動産鑑定士試験に合格にすることは可能なのか?
可能かどうかを聞かれると、答えは可能です。
司法試験一発合格みたいな方々は過去問のみで短期間で勝負できる試験です。普通の人でも過去問の読み込みと暗記を3年間毎日継続できるなら可能です。
ただ、不動産鑑定士試験でそれだけの意思継続できる人はいないと思いまし、この後に記載する独学のデメリットを考えるとTACかLECの講座を受講するべきです。
上手く活用すると最短ルートでいけます。お金で時間を買う感覚に近いです。本気で3年以内で合格を目指すなら、TACかLECの不動産鑑定士講座を考えましょう。
不動産鑑定士試験における独学のデメリット
次に不動産鑑定士試験に独学で挑む場合のデメリットを考えます。
実務に関わっている不動産鑑定士の高齢化に伴い、国土交通省の試験に対する考え方も変遷の過程にあります。試験内容が数年で変わってしまう可能性もあるので、受験期間が長くなると、勉強した内容が無駄になってしまう可能性もあります。
また、天王山となる論文試験においては、鑑定評価基準の暗記が非常に重要です。私も合格までに膨大な時間をかけて暗記したはずなのに、試験勉強をやめてから一字一句全て書けといわれるとほとんど書けません。(50%の完成度で書けと言われたら、そりゃできますが。^^)
鑑定評価基準の一字一句を記憶しておける時間にも限りがあります。
いかに8月上旬の論文試験にピークをもっていけるかが合格の鍵であり、時間をかけたからと言って暗記量が増えるわけではありません。
TACやLECの濃縮したプランを用いたほうが、最短ルートでいける可能性は確実に高まります。
短答式試験だけなら独学は可能
どうしてもお金をかけたくない、試しで可能なところまでいってみたいという方もいると思います。また、短答式試験だけのコースなら多額の金額にならないから、短答式試験コースだけ受講したいと考える人もいるかと思います。
結論からいうと、短答式試験は過去問の読み込みを繰り返せば、合格レベルには確実に達します。
短答式試験は独学で合格して、論文試験はお金をかけて学校に通って合格するほうが、最もコストパフォーマンスは良いと思います。
ただし、基本学習は過去問読み込みでいけますが、TACの全国公開模試だけは1回受けるのがおすすめです。
全国公開模試を受けることで試験時間がぎりぎりである感覚をつかめるのと、模試受験後の「振り返り」が本番における心の余裕になるからです。全国公開模試だけなら、1万円以内におさまります。
「不動産に関する行政法規」は過去問のみ
「不動産に関する行政法規」は独学OKです。ただし、試験のための科目として割り切ってください。過去問の3回本気読み(可能なら5回転)して、全国公開模試を本気でトライします。
公開模試後の反省点と模試受験後の気持ちをノートに書いて、本番受験に向けた考えをまとめます。
次に、過去問で何度も出ているところを中心とした復習リストを作成します。
「不動産に関する行政法規」に時間をかけたくなる気持ちは十分にわかりますが、省エネで合格点を狙う気持ちでいてください。時間をたくさんかけて良いのは、「不動産の鑑定評価に関する理論」であるということは、不動産鑑定士試験の勉強している間は、常に忘れないようにしてください。
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