不動産鑑定士試験の科目別合格はいつから

受験生からも科目別合格がいつからなのかと聞かれることがあります。

ネットを調べてもはっきりと分からないので、不動産鑑定士の科目別合格制度が始まるかどうなのか調べてみました。

制度見直しについて

2017年の3月13日に国土交通省のなかでの有識者会議で、「不動産鑑定士」資格試験を緩和し、合格後に定期的な研修の受講を義務付ける方針にすると中間報告をまとめたことが発端です。

ネット記事や雑誌等で記載され、まるですぐにでも科目別合格になるのではといった淡い希望を一部の受験生がもってしまっています。

このような有識者会議が開かれた理由としては、不動産証券化市場の拡大などで鑑定需要が拡大・多様化している一方で、受験者数が減少する状況に歯止めをかけたいのが狙いらしいです。

制度の見直しの有識者会議において、中間報告としてまとめられています。

毎年8月に行われる論文試験において科目別合格を導入し、仮に翌年も論文受験をする際には、前年の合格科目の論文を免除すると。

仮に1年目の論文試験において、鑑定評価理論・民法・経済学・会計学の論文と鑑定評価理論の演習を受験し、民法と経済学が合格点に達した場合、翌年の論文試験においては、鑑定評価理論・会計学の論文と、鑑定評価理論の演習だけの受験でOKというものです。

論文試験の勉強において、鑑定理論と並行して民法・経済学・会計学の勉強をするのは相当大変です。科目別で学習プランを立てることができると、働きながら鑑定士試験を挑んでいる方にも勝率がぐっと高まると思います。

ただ、具体的に合格科目が何年免除されるのか、あるいは税理士のような一度合格したら一生OKのような科目別合格の制度となるのかは、まだ公表はされていないようです。

2022年から科目別合格となったら

科目別合格になったら受験者数は一気に増える可能性はあります。

このブログを読んでくれてる方のなかにも、科目別合格になるなら受けてみようかなと思っている方がいるかもしれません。迷われている方は今からもう勉強を始めてしまいましょう。

どっちみち、科目別合格になったとしても、時間がすごいかかる論文勉強をしなければなりません。不動産鑑定評価基準の暗記という、覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返す作業においては、少しでも早く始めたほうが有利になります。

仮に2022年から科目別合格を導入となったら、短答式受験者数が2,000人弱から3,000人超えになる可能性も十分にあります。

株価で言うと、今が底値です。

受験者数が2,000人を割っていて(2019年の実質受験者は1,767名!)、近い将来、科目別合格が導入される可能性が高い今こそ、試験勉強を開始するチャンスです。

コメント

  1. […] […]

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