7回読み勉強法とは
皆さんは「7回読み勉強法」という勉強法をご存知でしょうか。
教科書やテキストの流し読みを7回繰り返す単純な勉強法です。東大主席で卒業し、在学中に司法試験そして国家公務員I種に合格した山口真由さんが提唱している勉強法ですが、これが不動産鑑定士試験、特に論文試験とすごい相性が良いのです。
特に相性が良いと思うのは、会計学と民法ですかね。
鑑定理論も論文の流れをつかむのには「7回読み勉強法」はフィットしますが、暗記をまじめにやって、一字一句正確に書かなければいけない場面が多いので、7回読んで雰囲気をつかんで書けるようにのとは違うかなと思いますが、会計学と民法、特に会計学は試してみる価値のある勉強法です。
詳しく知りたい方、モチベーションを上げたい方は、以下の本を読んでみることをお勧めします。具体的な勉強方法を知れますし、確実にモチベーションは上がります。
7回読み勉強法のやり方
7回読み勉強法のやり方を紹介していきたいと思います。ここでは、会計学を例にして紹介していきます。
7回読み勉強法の基本的な考え方は、最初は一つ一つじっくり理解しようとせず、軽い気持ちでテキストを流し読みして進めていくことです。会計学においては、TACの会計学のテキスト、あるいは過去問をがんがん流し読みしていくことが基本的な考えです。ただし、1回目から7回目のそれぞれフェーズにおいて、留意すべきポイントは異なります。
①見出しをサクサクと読み進め、テキストの全体像をつかみます。
②詳細に流し読みします。TACでもLECでもテキスト、問題集には太字部分があると思いますので、太字部分を中心に流し読みしてください。全体の構成が頭に入ってくるレベルで良いです。
③テキスト、問題集の構成をより詳細に把握する。目次、テキストの流れがきちんと把握しているくらいのレベルを目指しましょう。この段階では、本当に理解できるようになるか不安になると思いますが、突っ切りましょう。大丈夫です。
④文中の太字部分、キーワードに着目して読んでいきましょう。じっくりと理解しなくてよいです。例えば会計方針はこんな感じかなと、キーワードから内容をイメージできるくらいでよいです。
⑤太字部分、キーワード間の説明文を意識して読み、過去問・テキストの文書のかたまり、段落ごとの意味を把握していくイメージで読んでいきます。
⑥6回目になると、太字部分、キーワードの意味について理解できるようになります。キーワードや文の意味の答え合わせの様な感覚で読み進めます。
⑦7回目でしっかりと意味を理解し、頭に定着させます。
合格者の会計学、経済学、民法の点数はそこまで高くない
どうしても全ての教科で良い点数をとりたい、やるなら確実に覚えたいという方がいますが、不動産鑑定士試験の会計学・経済学・民法においては、そこそこの点数をとれれば良いです。合格者の会計学・経済学・民法の点数は高くないです。
むしろ、そこそこの点数がとれれば良いと決めて、鑑定理論にエネルギーを注げないと短期合格、働きながらの合格は無理です。
そして、そこそこの点数をとるための勉強方法として、「7回読み勉強法」は理にかなっています。
何度も言いますが、会計学・経済学・民法は完璧を目指す必要はありませんし、完璧には解けません。差をつけられない程度で大丈夫です。「7回読み勉強法」で頑張ってみてください。
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